以前読んだ、『西の魔女が死んだ』が映画化されたということで、
今となっては内容があまりにもボンヤリとしか残ってなかったから読み返してみた。
その程度の記憶でしかないのだから、たいした内容では無かったのしれない。
そんなふうに油断して読み返していた。
けっこう最後の方まで油断は続いた。
もちろんそれまでだっておもしろくない訳じゃない。
派手でもないし特別な笑いや悲しみがある訳じゃないけど、私は好きな雰囲気だった。
けど、その油断しきった最後の方、それまでのたんたんとした温かで、柔らかな日々、
そんなもの達で胸の中はいっぱいだったけど、
ふいに襲った感情に、ちょっとばかし電車の中で泣くのを堪える必要があった。
うん、やっぱりこれおもしろかったです。
ところで西の魔女は孫のマイに、「おばあちゃん、大好き」
と言われるといつもきまって、
「アイ・ノウ」
と答えます。
私も、「好きだよ」と言われると「うん、知ってる」と答える人なので、
同じだなーと可笑しくなりました。
何かの際にニヤリと笑うとこも似てるなと思いました。
でも私は残念ながら魔女の血はひいていない。
たぶん猫の血は少しひいてる。
いやひいてたらいいなという希望。
まる。