何かに躓いて、ちょっと疲れて。
目を細めて遠くをぼんやり見つめて。
言い訳を考えてみたり、誰かに救いを求めたくなって。
それでも自分と向きあって様々なことを知る。
途方に暮れることに飽きっぽい私は、いそいそと考える。
救いはいつだって自分の中にあるんだな。
手を握ってグイっと引っ張り上げれるのは私しかいない。
本当は誰かにちょっと手伝ってもらいたいななんて気持ちはあるけど、
答えがわかっているのにそれは甘えているのよと私が私に言う。
それにもし自分が思うように甘えさせてもらえなかったら余計に寂しいじゃない、
自信を失ってるくせにそんな危険な橋を渡るの?気が知れないわ。
と私が私に愚痴る。
もっともだ。意地っぱりで恐がりな私は大きくうなづく。
そのうちにやがて。
光に繋がるロープをたぐりよせ、まだ少し先にあるそれを確信したら私は一気に浮上する。
その頃にはもうワクワクしているのだ。
うんざりするような壁はいっぱいある、たぶん。
だけどワクワクしているのだ。早く早くロープの先へ。
・・・お。今日靴下の片方が裏返しになってた。ことに今気づいた。