昨日の朝、電車の中で奇妙な生物に遭遇しました。
私は座っていたのですが、ふと前の座席に目をやると背もたれの上に黒いものが。
最初は「ゴミ?」と思ったけどよく見ると小さな黒い羽根のようでした。
真っ黒でまるで悪魔みたいな形の羽根だ・・・・。
悪魔が羽根だけ忘れてったか?とロマンチスト妄想をしだした頃、その羽根が動きました。
よく見ると、そのちっこい羽根にちゃんと胴体もくっついてました。
こんなの。
ちなみにこれ後ろ向きね。
横からだとこれ。
書いてあるように胴体は約8mmくらいのちっこい虫です。
とにかく黒い羽がとても印象的。
あんまりこんな形の羽した虫って見ないよね?
このちっこい虫はずっと私の目線の先でシートの上をくるくる回ってる。
行ったり来たり。行ったり来たり。
そしてたまに目が合ってピタっと止まる。↑超見てる
見つめあう私たち。
「うむ。んで私としては君を悪魔の化身って認識だけどかまわないかな?」
「あ・・・はい」
「やっぱり。君その真っ黒い羽じゃバレバレだよ」
「すいません」
「まぁいいけど。それで悪魔が私に何のよう?朝から電車で待ち伏せなんてちょっと趣味悪いんじゃなくって?」
「あ・・・すいません・・。あのでも僕、なんと言うかあなたに用って訳じゃないんです・・・」
「え、そうなの?それじゃ何・・・なんでこんなとこいるの?」
「いや・・あのべつに僕は何というわけじゃ・・・というか・・えっとその・・・・・」
「ねぇ君さぁ、一応そんな小さい体でも悪魔なんでしょ?なんかこう可愛くまとまってるって言うかちょっと変わった虫くらいにしか見えないってどうよ」
「はぁ・・、でもべつに僕は・・・・・・・あの、あなたが思う悪魔像ってどんなのですか?」
「悪魔像?んー・・・そうだなぁ。・・・まず黒い。羽がある。実は飛べない」
「えっ、飛べないんですか??」
「うんそう。悪魔は羽あるけど飛べないの。でもとてつもなく身体能力が高くて身軽だし、結構高いところから飛び降りても大丈夫なの。んで着地が超ロマンチック」
「・・・はぁ・・、なるほど。・・・恐ろしいものだとは思いませんか?」
「さあね。知らない」
「さぁねって・・・」
「だって悪魔に会ったのなんて今が初めてだよ?会ったこともない悪魔なんてやつが恐ろしいものかどうかなんて知らないもん。だからつまり今後の悪魔像が恐ろしいものになるかどうかは君にかかってるわけだ」
「な、なるほど・・・・そうですね。では実際会ってみてどうですか・・・?僕、怖いですか?」
「う~ん・・・・なんか可愛いよ君は。ちっこいし。その黒い羽も嫌じゃない」
「可愛いですか・・・・」
「で君は飛べるの?その羽で。私の予想では飛べないはずなんだけど」
「・・・・・・・・・実はあなたの言うとおり、飛べません。この羽は悪魔の象徴にすぎないんです」
「あ、やっぱりそうなんだ!へぇー、そうなんだぁ~、やっぱ飛べないんだぁ」
(´ー`*)フフフ←ご満悦
とまぁそんなちっこい虫との対話も虚しく、しばらくするとその虫、ブビーッとどっかに飛んでゆきました。
あたりまえだ。あたりまえか。
(´ー`*)つまらん
あの実際にはですね、よく見ると羽はこんなギザギザした形ではなかったんです。
黒いギザギザ模様のついた透明な羽。
こんな感じですね。
なのであの虫は悪魔の化身じゃなかったようです。
おしい。おしいね!
しかし絵心ナッシングですなぁ。ふへへ(´ー`*)